合同展示会⑤ IFFに参加してみて

roomsから2週間経ち、IFFが近づきました。

私にとっては壁の扱いがまだ漠然とした状況でした。最初は商品写真で埋めてしまうかと思っていたんですが、自分じゃうまく撮れない。プロに依頼するにもお金も時間もありませんでした(悲〉

そこで、ボードを用意して商品のイメージスケッチを描くことにしました。4枚ほど書けば壁の空間がうまる!笑(すでに活かそう!という気がなかったですね笑)

それにニュアンスカラーのボードであれば雰囲気も作れます。こういうときに、デザイン学校時代の特訓から応用が利きます。ありがとう先生!と涙しつつ(笑)とにかく2日で仕上げました。でも当時習った技術は一切使ってないです(笑)

roomsと同じく前日にディスプレイをしに行き、いよいよ本番がスタートしました。

実際に参加した2つの展示会はスタンスが異なっていて、roomsは一般のお客さんが多くてそこに少数のバイヤーさん、なのに対してIFFはバイヤーさんがメインでした。業界関係者が基本的に来るところなので、無理もありません。

それとブースになると、隣近所と文字通り壁を作りやすいですね。roomsのときみたいに気軽に話すということが難しく感じました。私にとっては先にroomsを経験しといて良かったなと思いました。

商談、という意味ではIFFのほうが具体的にいくつかお話がありました。IFFは海外が母体になっている展示会ですから、海外のセレクトショップのバイヤーさんも多数来場されていました。私に声をかけてくださった方も中国の大型セレクトショップのバイヤーさんでした。ありがたいことに後日メールまでくれました。でも貿易、ですからねぇ。私にはハードルが高すぎて、無念の断念(悲)

IFFの場合はお客さんとして来場されているバイヤーさんから有益なアドバイスをもらえました。展示の仕方とか、こうがいいんじゃない?など、私は人に助けられてばかりです(笑)

もちろんプロのバイヤーさんとお話しできると、業界の裏話もしてもらえて目から鱗が何枚も(笑)今後無駄な出費を抑えることができそうです。ありがとう(笑)

そんな感じで2つの大型合同展示会はなんとか終了しました。

今ちょうどこの時にいただいたお話が具体的に進んでおり、商品づくりの真っ最中です。やはり動くと自分と関わる人が変わります。多くなります。自分もつられて変われます。

本当にいい経験をさせていただきました。まずはこれが一回目。次はこの時の経験を活かしてもっと自分ベースで事が運べるように、工夫しながら前に進んでいこうと思っています。何事も経験とは真実ですね。この記事がいつか誰かの手助けになれば。

Deve

合同展示会④ roomsに参加してみて

長い記事が続きます(笑)

roomsのオーディションに受かってからあとは、準備に忙しくなりました。展示用のディスプレイもありませんし、プライスタグなんかも準備しましたし、会場で配れるように簡単なDMの用意なども。

いよいよ出展のため、前日の夕方に搬入をしました。ちょうどそのころ台風の影響で関西方面の方たちが飛行機も飛ばず、新幹線も遅延して、当日に現地入りという状況がありました。みなさんかなり苦労されてましたね。

何度も家で試しに並べたディスプレイを配置して、本番を迎えました。

やはり商品数は必要ですね。前に出展された方に聞いてたのは、数が少なくてもブランドの個性を出せればいい、ということをアドバイスしていただいてたんですが、どうやらその当時と出展条件が変わったこともあり、これは難しかったです。

実際、数が少ないと隣近所の出展ブランドに見劣りしてしまって、お客さんに見てもらえないんです。接客がどうの以前の問題でした。

今回の展示会で、たまたま隣になってくれたブランドさんがとてもいい方で、こう展示したらどう?という私に合わせた具体的なアドバイスをしてくださいました。

(その節は、本当にありがとうございました(>_<) 次回の参考にします!)

あとからこの展示会を振り返ってみて実はこれ↑が一番、大事なことだったんです。

人と人の繋がり、他者から見た感想、的確なアドバイス、仲間づくり、情報交換。本当は商品を売ることが一番重要かもしれないけど、私にとっては仲間づくり?のほうがよっぽどいい勉強になりました。隣近所はみな先輩です。仲良くなるとご自分の経験談やアドバイスをいただけることもあります。

まずは出してみてください。本当に。何かしらお土産はもちかえれますんで。その場でわからなくても振り返ってわかればいいんです。

roomsではいろいろな出会いがありましたし、少なかったとはいえ、お客さんにもじっくり見て感想をおっしゃってもらえる機会もあり、学んだことは多かったです。

ただ、それを活かすにはIFFの開催が近すぎました(笑) roomsが9月初旬でIFFが9月の下旬。2週間だと商品数を増やすことが難しく、私はディスプレイに変更を加えることにしました。

roomsはテーブルで展示しましたが、IFFはブースだったため、壁にも何かしら飾りをしなければ寂しい。せっかくの壁。でもどうしていいかわからない壁。

気持ち的には大きな壁が立ちはだかってました(笑)

次回はIFF MAGIC JAPANに出してみての感想です。

合同展示会③ オーディション応募

前回の記事からの続きです。私がこれを書いているのは、同じ悩みを持っている人の参考になればという気持ちからです。

それからどういう想いをこめて日々ジュエリーを作っているのかを知ってほしい、そういう素直な気持ちです。普段はナナメな人間ですが(笑)

ブランドの方向性がなんとなく見えたところで、春先から考えていたデザインをまとめて、どれを作るか決定しCADで立体像を確認しながら具体的なものに落とし込んでいきました。

ここはけっこう試行錯誤の部分です。誰かが的確なアドバイスをくれる、という機会は稀で、ベテランの方にたずねても、結局細かいところはやってみないとわからない。まあ、物ですから頭で考えていた通りにいくとは限りません。積み重ねで経験を積んで、判断材料を作っていく作業ととらえるようにしています。

そうじゃないと、やってられない(笑)

そして何とか4月くらいにキャストや仕上げをしてサンプルをいくつかつくり、GW頃だったかな、写真を撮り、イメージをルックブックのような簡単な冊子にまとめて応募しました。自分のブランドのWebサイトも古かった情報を総とっかえでした(笑)

応募したのはroomsと、New Jewelryでした。

残念なことに、New Jewelryのほうはダメでした。ただその代りに紹介されたのがファッションの合同展示会IFF MAGIC JAPANでした。(現在この展示会は終了しました。今は別の名称で引き継がれているようです)

展示会というものは仲間内でするようなものしか経験がなかったので、いいチャンスになるかもと、このIFFに参加を決めました。そしてそれより少し後にroomsのオーディション結果が来ました。

受かりました!

これは当時かなりうれしかったです。オーディションというものを人生で初めて経験しました(別にタレントとかダンサーになろうと思ったことありませんし笑)。

次回は実際に出展した感想を書こうと思います。

合同展示会② ブランドの方向性を考える

昨年春、3月頃から9月に行われる合同展示会roomsを目指して動き出しました。

まず出展用にジュエリーデザインを考えていました。今まで作ったものではブランドの個性もなく、やはり新しく考えるべきだな、そうじゃないとオーディションに受かるのは難しいんじゃないか、と。

当時まだブランドの方向性が決まっていなくて、どちらかというとそこが一番の悩みでした。実は何年間も一番ここがネックだったんです。ブランドの方向性、イメージ。もちろんそういったことを教えてくれるセミナーなどもあるし、人もいる。でも自分の想いもやはり重要な要素だと思えたんです。

私が好きでつくっているものは華奢で繊細、可愛いもの、上品なアンティーク調のもの、また全く真逆のボリューミーでセクシーなもの。

どうまとめる?いろいろ葛藤がありました。私にはどうしても2つの対局にあるものが魅力的で、それぞれが必要と感じていました。たぶん人を一人表すには2つの側面、表裏があって初めて成り立つんじゃないか、だから人一人分に必要なジュエリーは2つパターンがあってもいいんじゃない?そう思えました。

そしてそれをブランドコンセプトにしたんです。

「人の二面性をとらえる」

せっかく作るなら、身に着けてもらったときに、その人にさらに輝いてほしい。今日は彼とデートだから繊細さを強調しよう可愛く見せたい、今日はプレゼンだから力強いしなやかさを演じたい、夜の飲み会ではちょっとだけセクシーに。

ただ生活をしているだけで、色々なシーンに身を置くと思います。そういうときに自分で決めたイメージに合うようなジュエリーを提供できたら・・・

私が求めるものはそこにありました。ブランドとしてはちっぽけです。普通は一つの方向性を極めていって、ブランドイメージを作っていくんだと思います。

ただそれが私にとっては2つのイメージを同時につくっていく。ブランドイメージを固定させていくには難しい道を選んでしまいました。

でもやっぱり2つ必要だったんですね(笑)

合同展示会① 動き出す

こんにちは Deveです。

最近になって、ようやくジュエリーデザイナーと、言えるようになってきました。

振り返ると2016年後半から17年は腰を据えてまたデザインを基礎から勉強したり、3DCADで設計もやるのですが、そういったところを勉強して過ごしていました(今もです)

18年の年始では、そんな流れで続きをこなしてくんだろうなぁと漠然と思っていた気がします。そんななかで2月下旬に心境の変化がありました。

ちょうどその頃、ジュエリーブランドが集結する合同展示会が開かれていたんです。私が足を運んだのは、New Jewelryとroomsという大きな展示会でした。私はこれを見に行ったことでいい意味で刺激になったんだと思います。

New Jewelryは個性的なジュエリー、というかどちらかというとアクセサリー、ジュエリー素材でも金額設定も手ごろな商品が多かったです。異素材を使った一風変わったもの、新しい観点をもったジュエリーという立ち位置の展示会かな?という感想。

こういった展示って個性のぶつかり合いだし、出展者同士けっこう大変なのでは?と最初は思ってしまいました(笑)

でも実際は出展者さん同士仲良さげ(笑)

これは個人でモノづくりをしている人共通ですが、普段一人で制作したり考えたりしているので、本当に同じ道を行く仲間という意識が働くんだと思います。お互いをリスペクトしている、といった感じ(これは私も展示会というものに出してみて知りました)

それともう一つがroomsですね。この展示会はかなり前からやっていたのは知っていました。ジュエリーというよりはどちらかというとファッションがメインで扱われていて、その一部にジュエリーがあるという感じです。

私が見に行った2月のroomsはジュエリーブランドさんが数えるほどしかいなかったんです。これはしめた!と思いました(笑)

競合ひしめきあう中より勝算があるのでは?と思い、次回の9月展を目指してまずはオーディションに受かることを目標に、頑張ることを決めました。

次回に続く(笑)